望遠鏡を車に積んで~kiyokiyogambaのblog~

YOHOOブログから越してきました。趣味の天体写真撮影について記録しています。遠征撮影から最近は自宅での撮影と電子観望にシフトしているので、そろそろタイトルを変えないと…

2016年11月

イメージ 1

天気がよさそうだったので、バタバタと仕事をかたづけて車に機材を詰め込んだ。

ASTRO6DもAP赤道儀も修理中だったので、カメラはNIKOND810A。鏡筒はFSQ85ED、赤道儀はSXPを屋上ベランダから降ろし、2時前にようやく出発…着くのは5時過ぎか。
だが、高速に乗る前にニコンとPCをつなぐUSBケーブルを忘れたことに気づいた。
今から戻ると到着が遅くなり、それは何だか気が重い。しかもニコンの
バッテリーの予備も忘れてしまった。こういう時はいいことがないだろうと、ひきかえして自宅屋上での撮影に変更。
途中、せっかくなので国分寺の「スカイバード」に立ち寄り、中西昭雄氏の「星雲・星団写真星図」なるものを衝動買い。初めて入ったが、こんな本格的なお店が近くにあってよかった。

自宅で撮影を始めたが、ガイドが不調で、グラフでは正しく追っているのに、実際は円からどんどん星が逃げて行ってしまう。たぶんケーブルの接触不良か断線で信号が届いていないのだろう。しかしなぜグラフはそれを反映してくれないのだろう?このグラフの意味は?

遠征に行っても、たぶんここで立ち止まってしまったはずだ。他にもトラブルが出たかもしれない。新しく買った本をめくりながら、行かなくてよかった、と負け惜しみをつぶやいた。

機材を変更する場合は、事前のシミュレーションをよくしておかないと、今日のようなことになる。焦って支度をしても必ず何か忘れる。持ち物一覧を作ることにした。

イメージ 1

イメージ 2

QSI683もASTRO6Dも修理に出してしまった。次の観望期をどうすごすか?

FSQ85EDとD810Aの組み合わせでもよいが、APにとってはやや荷が重い。前回のように電圧低下でガイド終了というのでは困る。

FS60CにつけているボーグのレデューサーはAPS-C用なので、D810Aでは周囲のケラレがひどく使えない…と考えたらEOS-Mがあった。問題はPCでリモートできないことと、バッテリーがもたないことだが、おもしろそうだ。リモートは赤外線のタイマーがある。電源はインバーターで変換するか。接続してみたらなかなか恰好がよい。これなら軽量撮影システムとして、山小屋に持って行くことも可能かも知れない。今年は山小屋で年越しもいいな。

鏡筒から順に、ドローチューブ延長筒(81)×2、ボーグM56→M57/60(7911) 、ボーグ7602、ボーグ7352、7885レデューサー、5005マウント、キヤノンマウントアダプター、EOSMボディ(光害カットフィルター付き)。

月を手持ちで撮ってみた。やはりさすがに重い。

イメージ 1

GPVも真っ黒、星空指数も100というわけで、ひさびさの星撮りに出発。
1時にスタートし、途中休憩をはさんで4時に到着。

きょうはFS60にNIKON D810Aをつけて、冷却なしの簡略スタイルで撮るのが目的

しかし、機材の整備を怠ってきたのがたたり、いろいろと問題が。

1)ポールマスターで北極星を導入し、セッティングをすすめたところ、基準星が沿って動く緑の円の直径が大きくて天の北極が画面の外に出てしまう。以前はそんなことがなかったので、わけがわからない。その前にスケールパターンでの同期はすんでいるというのに。
2)ステラショットとD810Aを接続したところ、リモート撮影をしようとすると、1枚おきにしか画像が保存できないことがわかった。なぜか偶数枚ごとに撮影ができ、保存もできる。しかしこれでは撮影にならず、予備で持ってきたASTRO6Dにやむなく変更
3)そのASTROも全然冷却されないことがわかる。バッテリーの電圧低下などを疑ったが、ファンは回っている。
4)APが挙動不審となり、全然あさっての方角に導入してしまう。ステラショットの導入補正機能で恒星を中心に持って行こうとすると、反対の方向の画角の外に消えてしまう。

というわけで、目見当で導入したスバルぐらいしか撮れず、カシオペアからケフェウスにかけての赤い星雲を撮るという目標はおあずけとなり、変な雲もわいてきたので、夜半すぎにはあきらめて撤収。夜中の3時に帰着し、寝てしまった。

1)については、ポールマスターの表示倍率の問題のような気がするので、晴天の日に確認する。
2)についてはアストロアーツにメールで問い合わせ中
3)はキョーエイにメールで問い合わせたところ、回答が来た。同様の現象が報告されており、ケーブルの交換でなんとかなりそう
4)については再現しないのでわからない。

APは厳密なバランス調整ができず、バックラッシュも大きい。思いのほか写真撮影が苦手な赤道儀かもしれない。いい赤道儀だと思ったのは間違いだったか。

カッカして、フラットを撮る前にカメラを回転させてしまったり、空の透明度もあまり高くなく、何だかスッキリしない日だった。

これ以上ないというぐらい大きな火球を偶然見られたので、よしとしよう。

↑このページのトップヘ