望遠鏡を車に積んで~kiyokiyogambaのblog~

YOHOOブログから越してきました。趣味の天体写真撮影について記録しています。遠征撮影から最近は自宅での撮影と電子観望にシフトしているので、そろそろタイトルを変えないと…

2015年04月

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GPV気象予報では長野県中部はなんとかもってくれそうな天気だったので、行かないで後悔するよりはと車のハンドルを握った。どこに行くか決めていなかったので、これまで行ったことのない、蓼科山7合目の駐車場に行くことにした。

現地に着いたのが午後三時。薄曇りだが、風が強いので、多分夜半には雲がなくなると判断し、セッティング開始。暗くなる前に組み立て終え、夜食を作って夜を待つが、風が冷たく、とにかく寒い。判断通りに雲が切れ、北極星も見えてきたため、極軸合わせ、アライメント、キャリブレーションも順調に済ませた。

今回は獅子座の足元のM65付近をFSQ85EDのノーマル(450ミリ)で狙うのが目的。雲が出た時はタイムラプスに切り替えようと、自作のドリー装置も持ってきた。
構図を決めている最中に「反転しますか」のメッセージが出てしまい、やむなく指示にしたがったところ、カメラに接続しているリモート用のジャックに強い負荷がかかったらしく、曲がってしまうハプニングがあったが、予備のケーブルに切り替えてことなきを得た。

Iso3200、300秒×8枚を撮り終え、ガイドエラーが出ていたことに気付く。あまりの強風でガイド星がとんでしまったのか。気を取り直してエクステンダーをつけ、暗いだろうと600秒に増やして4枚撮影。しかし、強い風の中、長時間露光のリスクを考えなかったのはうかつで、帰宅後みたら皆星像が流れていた。撮影中、車が動くほどの強風が何度か吹き、望遠鏡が倒れるのではないかとひやひやしたが、こんな日に撮ってもいい結果はでないことが身に染みた。
その後、マルカリアンチェーンを狙ったが、風で構図案が吹き飛び、構図がよくわからないまま妥協で撮影開始。3時ごろには寒さでギブアップし、車の中で凍えながら朝を待った。途中、星野写真を撮りに静岡の人が来たが、数枚だけ撮影しただけで、寒いので撤収しますとのこと。その後は一人で心細かった。しかし懐中電灯がいらないほどの満天の星は決して都会では味わえないものだ。
今回は直接焦点撮影は惨敗だったが、自作のドリー装置のチェックもでき、タイムラプス撮影では進展の多い一日だった。

追記 ストリートビューで確認したところ、今回の観測地からわずかに東に行ったところが本来のトイレと鳥居のある7合目登山口だったとわかった。しかし観測自体は今回の場所のほうが開けているので好適と感じた。真夜中に徒歩でトイレまで行くことにためらいがなければ、今回の場所のほうがよいだろう(2015年6月1日記)

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麦草峠は冬季閉鎖のため、去年11月同様、八千穂側の行き止まり「ふるさとレストハウス」で撮影。駐車場は雪のため入れず、道端に車を置いて3時すぎからセッティング、途中新潟からという「Kさん」、前回ちょっとおしゃべりした練馬ナンバーの「Iさん」も合流する。
そのほか、Kさんの知り合いという群馬の「Mさん」他もやってきた。Mさんは天文界では結構知られた人らしい。
FS60はエクステンダーをつけてガイド鏡とし、GT40は眼視ファインダーとした。ファインダーがないとガイド星が探しにくいため、40と60は同軸としていて、前回(11月22日)は60をファインダーとしていたが、確実なガイドシステムを探るため今回は逆にしてみた。
そのうえで主鏡のFSQ85EDに恒星を入れてアライメントをとりはじめたのだが、確認のために前の星にもどると、なぜかずれている。原因がわからず、妥協したまま撮影に入る。あとで思ったことだが、ひょっとしたら勘違いで主鏡と光軸が一致していないGT40のほうを見てしまったかも知れない。
GT40は対物を回してピントを出すのだが、これが大変。バーローやプリズムを抜き差しするたびに大幅に光路長が変わるのだが、ひたすら回し続けてくたびれてしまう。やはりこの望遠鏡は主鏡の確認用とし、ガイド鏡は60とするのがよさそうだ。
今回はM42、M101、M81と82を3200で撮影。このうち101はレデューサーをつけたものとそうでないものを撮った。小さすぎると思い、レデューサーをはずしたが、コンポジット後はトータル露出時間が長いレデューサー付きのほうがレンズが明るいせいもあり、よく写っていた(写真)。焦点距離をいたずらに伸ばすより、露出時間と明るさが重要のようだ。

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天体写真を始めてから一番行きたかった麦草峠。子供が小さかった頃、何度か遊びに来たことがあった。そのころは冬でも一番てっぺんまで行くことができ、結氷して雪が積もった白駒池の上を歩いて無人の山小屋まで行ったこともあったが、最近は通行止めになったらしい。どこまで行けるかわからないが、行けるところまで行ってそこで観望しようと決めた。

標高1800mのレストハウスまで登ったところでゲートに突き当たる。ここから先は春まで開通しないというので、閉鎖されているレストハウスの駐車場をお借りすることに。しかしトイレも閉鎖されているので、女性は困るだろう。他にも数人が星撮りに来ていたが、すべて男性ばかり。まあこんな趣味、女にはわからないだろうな。

さて、いつものようにセッティングしたものの、PCのパイロットランプがオレンジの点滅状態で復帰してくれない。これではパソコン経由で撮影ができない。ガイドはスターブック10でできるので構わないが、ピントや構図は小さい液晶モニターで確認するしかなく、不便極まりない。液晶モニターは暗く、ピント合わせには手間取った。とにかく、明るい星でピントやアライメントを撮っておかないと先にすすめない。後から思ったのだが、パソコンは低温でバッテリーが速く落ちてしまい、低電圧になっていたのではないかと思う。さらに、今回からFS60を副鏡とし、ガイド鏡のGT40と同軸にしてみたのだが、光軸合わせが完璧でなく、却って邪魔になってしまった。昔は星の視野導入がうまかったのだが、短い望遠鏡で、しかもプリズムが入っていたりすると、果たしてその星なのかどうか自信が持てない。自動化が進むのも結構だが、その分だんだんと技術が落ちてゆく気がする。

撮影対象はあまり進歩がなく、M45プレアデス星団、M42ばかり。FS60との違いを見るのが目的とはいえ、もう少し事前に撮影対象を決めてゆくべきと反省。

練馬から来たというIさんとおしゃべりし、いろいろ情報を仕入れることができた。やはり、バッテリーは大きなディープサイクルバッテリーに交換したほうがよさそうだ。

トイレさえあればここはまずまずのスポットだが、冬はここまで登ってこれるか自信がない。春まではあきらめたほうがよいようだ。

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2013年の2月にFS60とEos60Da、ビクセンのSXP赤道儀で星雲星団の撮影を始めたが、あまり撮影回数がないまま、もっと大きい望遠鏡に乗り換えたくなり、一つ上のFSQ85に乗り換えた。

バンド活動に一区切りをつけ、山のような音楽関連機材をヤフオクで処分したらちょうど購入資金と同じくらいになり、おつりも出たのでレデューサーも買えた。

行ったのは大河原峠。佐久インターから一時間程度で行けるが、佐久や前橋の光害が入るのが難点。しかし南天側は視界は開けないものの、漆黒の闇となる。すぐそばに山小屋があり、人の気配もあるので怖くないし、綺麗なトイレもある。

GT40によるキャリブレーションが成功しないのは焦点距離が240ミリと短いからではないかとのアドバイスをビクセンから受け、バローレンズを入れてみたところ、一発でキャリブレーションに成功。

バラ星雲、プレアデスを撮り、バッテリーが切れたために撮影数は少ないものの機材のトラブルもなく、自信をつけた一日となった。朝は日の出を撮る人が集まり、結構有名な場所なのだなと実感。蓼科側へ出て温泉につかり、充実した撮影行だった。


一度限りの天文現象は天気次第なので、はずれるのがいやで昔から本気で撮ったことがない。この日も、晴れたら近くの公園で適当にと思っていた。


まあまあの雲行きになってきたので、ポラリエに無謀にもFS60をつけ、追尾撮影したものを動画化することとし、セッティング。しかし皆既が始まり、極軸合わせをいいかげんなままの撮影スタートとなってしまった。次第に画面から外れてゆくのがわかるが、途中で直すのもしゃくなのでそのまま続行。やはりじっくり構えて準備しないとそれなりのものしか撮れないのはあたりまえか。


動画は後日ユーチューブにアップ。ピントも悪いし、残念な結果となった。

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